こんにちはパットコです。
各電力会社で夜間帯電気料金を設けている所も少なくありません。
今日では共働き世帯も増加し生活スタイルの変化から、洗濯機や食洗器の稼働など夜間に行なう家庭も多いですね。
わが家ではあえて料金単価の低い夜間に、家事に伴う家電を使用しています。
しかし!2022年7月より夜間電気料金の値上げが決まりました。
(わが家は関西電力を契約中)
この記事では、電力会社HPの料金シミュレーションは正確か?夜間帯料金値上げは従量課金制への変更でお得になるか?
という疑問に対しExcelで独自に、より正確にシミュレーションしたことを書いています。
結論ですが、関西電力HPでのシミュレーションは一部正確、一部不正確でした!
特に簡易シミュレーションは信じてはいけません!
詳細なシミュレーションも年間の料金だけが表示されるツールなので、相違はないか?詳細はどうなのか?の好奇心でExcelシミュレーションした次第です。
わが家にとって夜間帯電気料金値上げは大きな痛手です。
同じように時間帯別の料金プランをご利用の方の参考になれば幸いです。
話題の新電力「Looopでんき」で自作シミュレーションした記事です。
電気料金を下げるお得な情報です。併せてどうぞ!
電気料金見直しの概要
わが家は関西電力の「季時別電灯PS」を契約しています。
今回のカギとなるのは「夜間時間帯の料金単価引き上げ」です!
それはわが家にとって開けてはならないカギなのです!!
以下引用
2022年7月1日から、時間帯別に料金単価を設定している「はぴeタイム」等の新規受付を終了した一部電気料金メニュー※1について、昼間時間帯の料金単価を引き下げ、夜間時間帯の料金単価を引き上げ、深夜運転機器を対象とした割引を廃止することとしました。
関西電力HP 「はぴeタイム」等の一部電気料金メニューの見直しについて
「季時別電灯PS」と夜間帯の有効活用
まず契約中のプランについて軽く触れておきます。
季時別電灯PS
このプランを選んだ理由は1年間の電気使用量でシミュレーションし、年間最安であったため2017年より契約しています。
このプランが最適であった理由は、わが家が太陽光発電をしているからだと思います。
冬場や雨の日を除き、日中の電気自給率はほぼ100%です!
みなさん一般家庭で出来る再エネ!太陽光発電はホントに有益ですよ!
エネルギー価格の高騰は常軌を逸しています…
エネルギー価格が上がるほど、太陽光発電の恩恵が増幅されます!
今回の価格改定は昼間帯の単価を引き下げ、夜間帯を引き上げる内容なので、わが家にとってはかなり不利な状況となります(*_*;
以下、変更前後の料金単価
夜間帯料金を有効活用
わが家は妻がパートの共働きで、家事は必然的に夜間に偏ります。
夜間帯料金は安いため洗濯や、食洗器稼働、電気ポッドの湯沸かしなどは夜間帯となる23時以降に行なうようにしています。
更には、冬場の朝はリビングの暖房を夜間帯の終わる朝7時の1時間前からタイマー稼働させ暖めています。
太陽光発電により日中はほぼ電気の自給が出来ていて、昼間帯の料金値下げの恩恵は少ないんです
電力会社HPの「料金シミュレーション」は正確か?
各電力会社ではweb明細を採用し、アカウント登録すると明細や電力使用量などが日別、時間別で確認できたりプランシミュレーションが出来ます。
今回、価格改定後のHPシミュレーション結果と、自作Excelファイルでの料金シミュレーションに相違がないか確認しました。
また、HPの簡易シミュレーションはどれだけ正確なのか書いています。
私は新築で越してきた2016年より関電の利用者サイト「はぴeみる電」に登録しています
太陽光発電の売電量なども見れますよ
電力会社HPでのシミュレーション
まず、HPでの詳細シミュレーション結果は以下です
HPでは料金改定後は ¥90,167 となるようです。
自作Excelシートでのシミュレーション
自作Excelシートで計算するためにHPの登録アカウントから、過去1年分の時間帯別電力使用量のデータをエクスポートします。
たいていの電力会社なら使用量を確認できるサイトからデータ抽出は可能だと思います。
続いて時間帯別に改定後の単価を掛けて結果を合計します。
オフピークの使用量は月内で段階的に単価が上がる仕組みのため IF関数で分けて計算します。
全ての時間帯料金を合計し、プラン基本料金を合わせたものが以下です。
自作のExcelで計算した結果、改定後の料金は ¥90,179 でした。
HPシミュレーションとの数円の誤差は小数点以下の取り扱いだと思われるので
両方の結果からHPの詳細シミュレーションは正確だという事が分かりました。
改定後は年間7000円以上もコストが上がるのか…
固定費削減がモットーの私にとっては結構な痛手です
簡易シミュレーションの信頼性は?
各電力会社の料金シミュレーションには「簡易シミュレーション」という1ヶ月分の電力使用量や使用料金を入力し、年間のトータル料金をシミュレーションするツールがあります。
関電HPの簡易シミュレーションツールで確認してみました。
わが家の年間で一番使用量の少ない5月と一番多い12月で試算した結果です。
詳細シミュレーションで ¥90,167 だったものが簡易シミュレーションだと
¥60,321~¥122,103という大きな誤差が生じています。
簡易シミュレーションでの誤差は容認し難い結果となりました。
従量課金制(終日固定単価)のプランの方がお得か?
関電の場合一般家庭向け従量課金制のプランには「従量電灯A」というプランがあります。
夜間料金単価が値上げとなるならいっその事従量課金制の方が安くなるのか疑問になりシミュレーションしてみました。
以下、従量電灯Aの料金プラン
ここでもExcel関数を変更しシミュレーションを実施。
従量課金制の方が年間で ¥5,500 ほど高くなるようですね!
今のプランなら値上げ後も従量課金制のプランよりはマシです!
サマリー(まとめ)
- 詳細シミュレーションは正確だが年間の合計しか分からない
- 夜間帯の料金単価が値上げとなっても、やはり時間帯別のプランは割安な傾向にある
- 太陽光発電で売電をしているなら時間帯別のプランがオトク
- 簡易シミュレーションは絶対に参考にしてはいけない
電力会社HPの電気料金シミュレーションでは何月が割高になるかなどの詳細を知ることはできないため、独自のシミュレーションが役立ちました。
夜間帯単価が値上げとなっても夜間帯は割安であるため、時間帯別のプランを継続するのが良さそうです。
特に余剰分買取りで太陽光発電をされているなら、時間帯別のプランは得なため従量課金制では割高な傾向にあります。
電力会社HPの簡易シミュレーションの信頼性は低いと判断してよい結果でした。
おまけ
今回の記事にもあった太陽光発電ですが、私の住んでいる近畿圏では1年の内で4月と5月が安定して発電量が多くなります。
夏場が一番発電量が多いのでは?と思われがちですが実はそうではありません。
それには太陽光パネルの温度が関係しているのです。
一般的に太陽光パネルは25℃で発電効率が最大になると言われています
真夏の直射日光を浴びたパネルでは70℃~80℃まで上昇するそうです
パネル温度が25℃を超えると比例的に発電効率は低下していくため、夏場の外気温と相まって発電量は低くなります。
以下、わが家の2016年~2021年までの4月~6月、7月~9月の連続3ヶ月を群分けした発電量です。
(パネル出力:4.05kW)
6年間のデータで
4月~6月平均 491±44.5(kWh)
7月~9月平均 432±81.1(kWh)
平均で4月~6月が59kWh多く発電していました。(P値=0.006)
温度によって効率が下がる原因には内部抵抗の上昇が考えられます。
内部抵抗は温度に比例して高くなっていくので気温が高いと抵抗も高くなるのです。したがって発電で生じる電流量も少なくなるのです。
例えばモーターの場合でも電流が流れモーターが動くと発熱します。高温になると抵抗が高くなる分モーターの出力減少であったり、消費する電流が多くなるといった効率低下を招きます。
現在、太陽光パネルではこういった課題への克服を含め年々進歩してきています。
日本の高い技術力でより良い製品が登場するといいですね!
エネルギー価格が高騰している今日では太陽光発電は本当に重宝しますよ!
高騰すればするほど「お得」が増しますからね!!
今こそ太陽光発電を始めるきっかけになればと思います☆
お付き合い頂きありがとうございます。
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